みたもの。

くどかんのロミジュリ。悲劇を喜劇に見せるのはくどかんならでは。と思ったけど、三宅さんをロミオに配したことにそこまで効果を感じない、三宅さんもちろんコメディ上手いし背は低いけど、本質が誠実で二枚目のひとだから。森川ジュリエットは舞台の発声ができていないのでちょっとハラハラする。勝地マキューシオ、勝地くんまんまだけどほんと笑わせるのうまいなー、クドさで押す猿時さんや今野さんより笑えます。小柳くんはテレビで見ていて田口くんみあるなあと思ってたけど、舞台での脚の長さも田口くんみだった。すげースタイルいいな。


後半あまり舞台を見られなかったが、KERA MAPの「修道女たち」が凄すぎて震えました。鈴木あんちゃんの天才ぷりが炸裂し、鈴木浩介さんの舞台だからこそのカッコ良さ(すごいスタイルいいんですよね)と誠実さと少しのずるさに震え、修道女たちの、人間臭いのに瞬間瞬間の聖なる美しさに息を飲み(不穏ではりつめてる時間の中で、伊勢さんの存在がほんとうにホッとした)。なんか笑って苦々しくて神々しくてシュールでファンタジックで・・凄かったです、ほんとうに。


映画はちょこちょこ見ていますが、今年のいちばんはやっぱり「スリー・ビルボード」だったと思います。後半好きだったのは「バッド・ジーニアス」と「君の鳥は歌える」。バッドジーニアスはおもしろくさせようさせようというエネルギーに満ちてるし、君の鳥は〜は閉塞感の描き方が心地よい。よく考えれば30にもなって何してんのな人々なんだけど、石橋静河じゃないと演じられないダメなヒロイン、柄本兄だからこそのこずるさと生々しさ、染谷くんだからこその劣等感と嫉妬を隠した微笑。なんか好きでしたねー。「華氏119」もおもしろかったです、アメリカのドキュメンタリー好きーだから。ボヘミアン〜はうーん、巷の盛り上がりほどは盛り上がれなかったかなー、ウェンブリーの再現がすべてだった感じです。ブライアンメイ似てた・・


毎年思うけど、もっとちゃんと芝居も映画も見たいのだけど、なかなかやな。来年こそ。