「英国王のスピーチ」「キッズ・オールライト」

短い感想ですが。ようやく観たよ英国王。




ヘレナ・ボナム様を見ながら「やっぱ外人版大竹しのぶやな」と思いつづけた120分w。いや、前評判どおり大変よい映画でした。史実に基づいているのでフィクションほどのドラマチックな展開にはならないけれども、魅力的なおじさん2名の洒落たやりとりににやにやしてました。この頃の衣装、素敵だなー。


キッズ・オールライト」のほうは少し説明。レズビアン夫婦のニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)は、が精子バンクを使って産んだジョニ(ミア・ワシコウスカ)レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)のふたりの子供と暮らしている。その精子提供者の「父」ポール(マーク・ラファロ)と出会うことから、家族に隠れていた不満や逡巡が少しずつ顔を出し……。こちらも、アネット・ベニングマーク・ラファロアカデミー賞にノミネートされてました。


ニックがが「父親」ジュールスが「母親」という役割で、それをまんま男女の家庭に置き換えれば、わりとオーソドックスな家族物語だったりする。演出も割とベタ。でも、全体のスタイリングとか空気感のセンスがよく、気持ちよく見られる映画です。あえてだと思うが「食卓」の場面が多く、美味しそうなもの(とワイン)がちらちら見られます(笑)。気ままに自由に(故に最後の責任はとらない)振る舞うダメ男・ポールが「いるいる」って感じ。アネット・ベニングには「わたし上手でしょ」臭さが漂うが、その自意識も役柄的にはプラスだったのかも(笑)。姉の気持ちは割ときちんと描かれていたのに対し、弟のほうがさらっとしていたかな。ミア・ワシコウスカケイト・ブランシェット系の(つまりオーストラリアっぽい)女優さんだけど、なんか可愛いよねー。
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