シグナル

シグナルシグナル、あーんど、どりぼズ!……で巷は盛り上がっているのに、ケア話って。ドン臭いよ自分。おまけに語りが長い上にイタいよ。




客もバックバンドもギターもなく、ぽつんとロンリー。身を守るものはグラサンひとつ。サンダルで私服(風スタイリング)……っていう素の究極みたいな演出は、意外と本人気に入ってると思ったんですが、まぁ勝手に思っただけでもちろん分かりません(笑)。私は、実はすごい好きだったなー。少クラバージョンより好きかも。careの「思い」を伝えるには怖くてもいちばんのお膳立てだったように見えて。


じんじんの、生っぽくてコーティング(しようとしても)できない個性が出ていて、歌い方もこなれてるのにスパイス的に不安定っていう絶妙のバランスで、アクトとしてもすごく好きです。好きですしか言えてないよ、やべ(笑)。カメラワークがやや忙しかったことを除けば、文句ない。ゴールデンのバラエティの1コーナーにしては唐突で異質で、それもまた愉快です*1


そう!髪がうっとおしく長くて、もさもさしてたのがまたツボ!もっさりでグラサンで、見えてるくちびるぼてぼて、っていうカッコイイんだかダサいんだか、でも犬度高め!みたいなラインのアカニシが大好物なんだもん。ごめんな。


もちろん彼の歌唱力そのものにも気づいてほしいけど、彼が表現したい気持ちでイッパイなんだ、ということに気づいてもらえる場になっていたことの方がうれしい。どんなにきれいな声でも、歌のテクニックに優れていても、それが根本になければ誰にも響かないのだから。


care自体は、作詞のテクニックとしてかなり巧い部分はあるにせよ*2(それだって共作の方の手腕かもしれない)とおりいっぺんの勇気ソング、と流されてもいい曲です。ただ、それに説得力を持たせる何か、をじんじんが持っていることは間違いない。歌われていることがウソでも表層でもないと思わせる気持ちが宿ってることは間違いない。不器用の威力をお茶の間さんに披露できたことは幸せです。ほんの何人かでも、初めてこれを見てアカニシくんのマグマに気づく人がいるとしたら、なおのこと。勿論ぴんきーも見たいけど、今回はcareで良かったと思う。


A君に対して「ちょっといい男だからってカッコつけちゃって生意気で自信家」というパブリックイメージを持ってた人が、「あれ?」という違和感を感じてくれたら御の字ですが。ま、そーそーそんなうまい具合にはいかないけどね。割と見抜くタチで毒舌なうちのお母たんが何と言うか、ちょっと楽しみです(笑)。


まさにつけたしですが、昭和美人。前回同様、絶対カットしたところの方が面白いはずだと思いました。以上。


さらにつけたしですが、やまぴの新ユニ……やはりあの事務所の心根の部分があまり好きになれません。もちろんぴーちゃんには何もネガな気持ちは持ってませんよ!あくまで事務所に*3

*1:こんな感じで唐突に椅子プレイが来て、新曲を挟んで、その次あたり、いきなり龍ジャケット着た人が赤いじゅうたん転がして出てきたりしたら、なんかもう面白すぎるかつん!です。ソロコーナー続けてほしい。

*2:「いつだって僕ら、きっと誰だって」といきなり主観に客観を混ぜるところとか、上の句と下の句が微妙にズレてるところとか。本人が歌詞覚えにくいっていうのも分かる。

*3:去年の今だったらと思うと、カツファンにも他人事ではなかった話。やはり胸が痛む。