感傷の達人。

さて、更に雑談になりますが……。前のエントリでも書いた中野さんの本に、故・久世光彦氏への追悼文が収録されています。タイトルが「感傷の達人」というのだけど、


「久世さんは、溺れることを恐れない人だった。好きなことにはとことん溺れた。(中略)センチメンタルという言葉を恐れて感情をケチったり、ねじまげたりするような小賢しさはまったくなかった。小利口であるより大馬鹿でありたいと願う人だったと思う」


これだよ!私はまさに、溺れるのが怖いし、感情をケチるし(笑)、小賢しいし、大馬鹿より小利口になってしまいます。センチメンタルや感傷を(自分でなっとくできるような)文章にするのは本当に難しい。ここ数ヶ月ずっとそう痛感してるわけです。Aスキーブロガーさんには「感傷の達人」の方も多いですね。だから、尊敬の意味もこめて、世界の片隅の片隅で愛をさけんでみようと思います。ありがとう。


こういう視点で久世さんを悼む中野さんの感覚に、シンパシーを感じます、やはり(笑)。