2冊

有頂天家族

有頂天家族

大笑いした上で泣けるほど素敵な法螺話。まさに「面白きことは良きことなり」!友人が森見ファンで、「読みたいんだけどなかなか買うところまでいかなくて」と言ったら特急便で貸してくれました(笑)。いやぁありがとー!最高です。物語(京都を舞台にした狸と天狗と人間の騒動)も流れるテーマ(家族愛)も文章(テンポと細かい笑いのくすぐり感覚が最高にツボ)も、ぜんぶが愛しいー。だって、主人公の狸4兄弟は「はふはふの毛玉」なんですよ!はふはふ!そして「くたばれ」が口癖の4兄弟のお母さん狸に惚れた。……最終章のはっちゃけっぷりに終わるのが惜しくなっていたら、続編あるんだって。わーい!
東京島

東京島

船が難破して無人島に漂流した男たちと、中で紅一点のおばさん・清子。清子をめぐる男たちのアレコレと、それを利用して生き延びようとする清子と……。相変わらずグロテスクで身もフタもなくていやらしくて。濃密かと思っていたらサクッと終幕を迎えてしまうあたりも、桐野さんらしいというか。前の「メタボラ」に亀梨君の名前が出てきたけど、今回も「カメちゃん」という子が出てきます。もしや先生、ファン(笑)?