「怪談牡丹燈籠」@シアターコクーン

A太の初舞台、冒頭40分遅刻したら(勤め人に18時半開演はつらい)A太の出番はほぼ終了していた(笑)けど、短い中で拝見するに、舞台のお芝居はまだまだ、だったですね。立ち方ができてなくて、人の話を聞いているときに無防備に見えてしまう(そして柄が大きいからそれが目立つ)。声は舞台向きだし、すごい役者さんに囲まれててこの人幸せ者だなぁと思ったし、どんどんチャレンジしてほしいと思います。いきなり時代劇というのはハードル高そうだったので、ぜひ少人数の現代もの(彼なら赤毛ものもOKでしょう)で。


萩原様(A太)に、彼に恋いこがれていたお露(柴本幸)の幽霊がとりつく。和尚(松澤一之)にもらったお札を屋敷にはりめぐらしてお露を遠ざける萩原様。お露の乳母・お米(梅沢昌代)は萩原様につかえる伴蔵(段田安則)にお札をはがすよう脅す。伴蔵とその妻・お峰(伊藤蘭)はその見返りに百両を要求。まんまと百両をせしめ、2人は江戸を離れて棚物屋をおこし、成功するが……。ほんにおそろしは幽霊より人の性、というお話なのかな。




段田さんと伊藤さんの丁々発止と、サイドストーリーである宮野辺(千葉哲也)とお国(秋山菜津子)の色っぽい空気感、そのふたつにつきるお芝居でした。いのうえひでのりさんの演出なので、おどろおどろしいケレンに満ちているのかなwktkと期待してたんだけど、すごくシンプル。私はけっこう前の席で、段田さん伊藤さんの表情までよく見えたので面白かったのですが、後方でただ台詞の応酬がつづく舞台になると、少しつらいかも。真夏の娯楽としての怪談もの、を期待すると肩すかしですね。全体、生真面目でした。


久しぶりに千葉さん見られてよかった。千葉さんの中では大人しいお芝居だと思うんですが(笑)でも的確な上に、妙に色っぽいんだよねー。秋山さんとのコンビなんてもうたまらん☆。たまらんだけに、もっと濃厚なお芝居で観たくなっちゃったです。あと梅沢さんもやっぱりお上手―――。柴本幸ちゃんのお芝居は初めて観たけど、きっちりしてますね。最近バンデイジつながり、よく遭遇いたします(笑)。