「BANDAGE」LANDS

もともと私、みすちるやれみおろめんのようなドラマティックでメロディアスな歌い上げるロックには食指が動きません。あかにしくんほどではないけど、HIPHOP含むビートの強いものが好きですし(だからRIZEは好きです)あとは狂ってるギターロックとか(9ミリやポリやモーサムや)乾いたギターロック(バースデイやトライセラや)が好き。バインやくるりくらいひねくれてるとまた好みになっちゃうんですけども……って五月蝿いですよね。いまのヘビロテが何故かナンバーガール。そんな偏ってるアラフォーの感想です。まだPVのみでヘッドフォンではないから、ドラムの効かせ方とかは分からないし、耳元で聴いたら印象変わるかもしれません。




予告編やWSやCMなどで断片を聴いていた曲がつながったらこうなるのかー。めちゃめちゃキャッチーなんですね。びっくりした。一度聴いたらカラオケで歌える(歌ったら難しそうだけど、メロディはすぐ体に入ってくる楽曲です)。さすがコバタケさんだなあと。あと、意外とボーカルが「素材の一部」な(?)扱いになってるのが好みでした。歌の生々しさが前に出ると、たぶん私には甘すぎただろうなと思うので。あかにしくんの中でも甘ったるさが残る方のボーカルだと思うんですね。その甘さというのは、少しだけテンポがミディアムだから間を持たせるために出てしまうものだとは思うのだけど。んで、その甘さを消す方向にミックスされてて、そこがよいなという印象です。……って分かってるように書いてるけどシロートなんで適当です、すんまそん。


歌詞は面白いですよね。でも90年代にあの歳のバンドが書くには老成してるというか、俯瞰してるというか(笑)。今50歳の小林さんの目線で書かれているようにも思うのだが、どうなんでしょうか。劇中では違和感ないのでしょうか。


PV。いや〜メイキングのわらわら人々が走る場面がシュールすぎて爆笑。シモキタあたりの劇団のパフォーマンスみたいになってるけど(笑)。マグロとかパラパラとかモヒカンとか着ぐるみとか、これが2009年のセンスとしてアリなのかは正直分からないのですが、作り手(小林さん)が「これがよいのだ」という100%の自信を持って作られているのが伝わるので、それがいちばん素敵ですね。私たちは安全地帯にいてけなすのも批判するのも自由だけど「じゃあ作れんのかよお前」といわれたら「ハイすみません」ですから。小林さんのすべてを引き受けて自分の世界を世に問うエネルギーに敬意を表します、以上。……って誉めてるのかどうか微妙なのかな(笑)。でも飽きなくて楽しいPVだと思います。


それにしてもあかにしくんはオンもオフもどこを切り取っても絵になる男だな(それはおまえがファンだからだYO☆)。「イケメン」とか「美形」とか言われるとしっくりこないこともあるんだけど、彼にふさわしいのは「絵になる男」という形容なのかも、と思った次第です。間奏のギターソロのときにソファで足上げてるカット、めちゃくちゃかっこいいな。もさもさ頭に白Tというのもすばらしいな。あと髪の毛担当としては、メイキングの最初のメイクルームの絵がとーぜん悶絶です。なかまるくんじゃないけど、あの髪質は垂涎ものです。はい。