NINE

……といえば、細川俊之。そんな世代です(どんな世代だ)。一時期、よく日本でも舞台で上演してた気がする。観た事あるかな〜、シカゴやキャバレーは覚えがあるが、これは記憶にない。もしかしたら親に連れられていたかもしれない。




スランプに悩む映画監督のグイド(ダニエル・デイ=ルイス)の最新映画と女模様をめぐる顛末と挫折と再生までを描く話。弱っちいマザコン甘えた男が何故これだけの女に囲まれるのか(現実そのものではなく「女に囲まれる私」という自意識の方を描いているとはいえ)……といういちばん大きな疑問はさておき(その謎こそ深淵なテーマといえるのかもしれないが、この映画にその深淵さまでは感じられない)、再生するラストの都合のよさもさておき、構成力と女優陣に魅せられる2時間ですね。エンドロールに使われ、公式サイトでも一部公開されているファーギーケイト・ハドソンのナンバーが素晴らしい。9歳のグイドに最初のセクシュアルなインパクトを与える娼婦・サラギーナは、特に芝居もなく、ただ歌い踊り挑発するだけの出番なのだが、このために増量して挑んだというファーギーの迫力が凄い。砂とタンバリンを効果的に使う演出もかっこいい。ケイト・ハドソンの「シネマ・イタリアーノ」は曲と演出が秀逸でこれぞミュージカル映画。ケイトいいなあ、ぴちぴち(じゅる)。……泣き顔がたまんねえペネロペも余裕のニコールも清楚エロいマリオンも、オバ組代表のジュディもソフィア(「オバ」に見えるのが怖……)も女優さんは素敵なのですが、ダニエル様が……芝居も歌も文句ない名優さんですが、ダメ男なのにこれだけの女に囲まれる愛嬌がイマイチ足りないというか。色気というか、落語でいうフラがない。背中を丸めサングラスをかけて歩く姿も、もっときゅんきゅんと来たいところなのに。しかし足長〜〜〜かっこいい〜〜〜……はず。なのに萌えない。何故だ(笑)。


ロブ・マーシャルとレニー&キャサリンのシカゴ観てないんですよね。借りてこよ。その前に「81/2」か。恥ずかしながらフェリーニみたことないんですえへ(まったくもって映画に弱い。一時期マシュー・ブロデリックにハマった時があって、その頃にアメリカの名作系はだーっと観たんだけど、ヨーロッパものはからきしダメ)。