ありがとうございました/シャトーブリアンからの手紙

なんとお声がけいただき、23日入れることになりました、Sさん、仲介くださったHさん、本当にありがとうございました!・・しかしそろそろまじめにだいえっと始めないと><食い過ぎ飲み過ぎですお!・・と思って、まずはきょうスープカレー屋さんでライス抜きにしてやった!でもビールは頼んだ!いみなあし!


さて、じつはわりと週刊Bの映画コーナーをあてにしていて、そこで評価の高かった「シャトーブリアンからの手紙」を見に、久しぶりに青山へ。はじめてイメージフォーラム行ったけど、思った以上にミニシアターやな!そのミニな空間に、人がうようよとひしめいていて驚いた!・・と思ったらまったく意識してなかったんだけど、映画の日だったのね><とはいえ、やはり評価高いんだろうなー、んでもって、客層がすごく特殊・・なんといいますか、うまく言えないんだけど「市民運動」とかしてそうな(←偏見w)、優等生でぴしっとした雰囲気の大人の皆様(特に年配夫婦)が多い・・というわたしも十分に大人なはずなのだが、ニット帽にパーカにクラッシュデニムに・・完全にダメ人間コーデな上、場内には飲み物を売っていないため、近場のコンビニでビール買って持ち込んでゆる〜〜な態度。すみませんすみません!!!ほんとは近くのパンオスリールで買ったクロワッサンかじりながら見たかったんだけど、満員の小さな空間でみんな衿をただして見てる感じで、もおまったく取り出せませんでした!つか、恥をしのんでビールは飲んでたけど、ビール臭まきちらしてごめんなさいいいい。


ブリキの太鼓」の監督の作品なんですね。ナチ統治下のフランスで、ナチ将校をフランスの共産党員が射殺した報復に、ヒットラーが収容所にいる150人のフランス人の処刑を命じる。誰もが理不尽すぎると感じながら、逆らえない。結果、シャトーブリアンのショワゼル刑務所の政治犯たちが選ばれる。その中にはその日に釈放されるはずだった青年や、まだ17歳の少年もいた・・。


ドイツ人(監督)が冷静に同胞の罪に向かい合っていることがすごいなあと思う。ドイツ人は今でも過ちを自覚して、自分たちにはその祖先と同じ血が流れているのだから、いつなんどきまた道を踏み外すか分からない、自戒すべし、という意識をすごく持っていると聞いたことがあります。比べて日本は戦争責任に甘い。「時勢の流れで仕方なかった、日本人は悪くなかった、善良なる被害者だった」と、ゆるく自己肯定しかしないと(@「SHIGT」誌)。別に卑下する必要はないけど、たしかに、人間、どんなに良心があろうともおかしいと思おうとも、同じくらい弱くて流されやすいものだと自戒しつづけていなければ(ほんとは、権力者であればあるほどそうですね)。そして何故か、苦悩しつつ、毅然と不条理を飲み込み、従う姿はカッコよく見えてしまう。そんなのおかしいのに・・と思ったとき、なんか泣けてしかたなかったです。もちろん、お涙ちょうだいな過度な演出はありません。最後の処刑シーンの淡々と冷徹なおそろしさ。同じ死ぬなら意味のある死を〜とか自分の言葉づかいに酔ってるアホは、これ見て目を覚ますがよいよ。「命令の奴隷になるな」。そんなまっとうな言葉で軍人たちをさとす神父も、その誰もがうなずく言葉も、状況のもとでは無力であることの恐ろしさを見るべし。90分ほど、淡々なのに一気ノンストップです。