君の名は

観たよ〜機内で。行きと帰りで半々ずつ(笑)。ほんと絵がきれいですね。でもここまでヒットすること??とかなり疑問な感じ・・というか、セカイ系というのか(このジャンルが疎くてよくわかってないんだけど)、いや、セカイ系というには男子も女子も社会とつながってるけども、なんか互いに作者が用意した都合のよいドラマ(設定)の中の葛藤しかなくて、ふたりの関係性そのものにはあまりに葛藤がなくて、強いていえば、このエンディングからが物語だろとも思うのですが、そう思うのは私がきっとリアリストすぎるからかもしれない。


リアリストなので・・ちょっと前だけど「何者」は面白かった。SNSの演劇的要素(観客に対して演技をしているという構造)を膨らませた三浦監督ならではの面白さ。わたしtakayukiが隆良だとばっかり思ってたんだけど、サワ先輩か(笑)。しかしtakayukiがあんなオシャレカフェでバイトしているとは!なんかやけにオシャレカフェでしたよね。あのバイト先。そして「ふつーの冴えない大学生」シズルを出すため、ユーね、勝ち組のカッコ良さは一ミリも出すなよ出すなよ出したら降ろすかんな!という監督の声が聞こえてくる、己のイケメン要素をすべて隠し尽くすため計算し尽くされたたけるんの髪型とファッションwww。そう、彼の数少ない欠点=ちっちゃい&顔がデカい・・というところがうまーく強調されてました(褒めている)。たけるんは本当に上手な役者さんですが、でもちょっと最初から挙動不審すぎるかなー。絶対裏がありそうな隠しきれない目力、ある意味すごい。バクマンでも思いましたが、たけるんのあの目から発せられる「ただものではない感」は時代劇とかファンタジー向けで、リアルの世界だとちょっと邪魔な感じがするね。すだくんふみちゃんは鉄板。有村さんはもっさりあか抜けないところが役にハマっている←留学帰りにはあまり見えないが。岡田くん@隆良はもうちょっと描かれてもよかったのかなー、出番少なかった(笑)そのぶん?出番は同じくらいだけど、サワ先輩が大活躍でした、印象的に。


永い言い訳」は、一見一段落したように見えて「永い言い訳」は終わっていないのでは(=人生って結局何度でも言い訳するもの、に見えた)・・・と考えてしまったんですが、どうなんだろう。そう思わせたのは、モッくんがどんなに悲惨に見えてもなんか軽くてw奥の見えない感じの役者、だからかな。出番はほんの少しなのに、深津絵里が素晴らしい。あと子役の二人。すごいなあれは。お兄ちゃんはずいぶん出来た子だった・・。