さいきんみたもの。

ああ世界フィギュアがはじまる・・後手後手になるまえに(手遅れ)まず映画。


前書いてなかった「淵に立つ」。深田監督らしい(といってもあと「さようなら」しか見てないのに偉そうにwですね)コントロール力の高い映画。画面上の色彩の意味合い、町工場で働くのに真っ白な作業着ばかり出てくるように、煩雑に見えてやけに「きれい」な画面づくり、すべてが監督の手の上でコントロールされている中でここぞというときにそれを外す計算まで含め。これ、浅野さんが(あのゆらいだ不穏な登場シーンが白眉)大きな賞を獲っていますが、これはもう完全に筒井真理子さんの映画では。なぜアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされないのか・・舞台畑の方だしそこまで知名度が高くないからでしょうか?おかしくね(もちろん他の映画祭で受賞されてはいますが)?古館さんは、前半のラフな服装だとあのなで肩が意外と色っぽいんだなあwwとか、大賀くんはほんとうまいなあとか。あと娘役の子役がどっかで・・と思ったらやっぱり「下克上受験」のまりあちゃんだったー。


「わたしは、ダニエルブレイク」。たまたま観に行く時間がとれそーだぞーん、な時。らららんどでもなく、3月のライオンでもなく、これがちょうど時間的にベストでした。ほぼ満員だけど、客席のシニア率たっかww!!!あらすじ読んでおそらく好きだろうこれ・・と思って観たのですが、カンヌのパルムドールだったんですね(笑)ぱるむどーるだーれもしらないいえ〜〜♪でした。でもこれがおパルム様なら、別に巨大さちこのサイズなんか気にしなくて大丈夫だむしろ邪魔だtakayuki!・・というくらい、ただただ現実への怒りを淡々と閉じ込めた映画だった。地味だし救いはないけど面白かった。一瞬カタルシスがあるようで、でもそれもすぐリアルに飲み込まれる。重く美しいラストシーンの台詞、さすがですねえ。


「チア☆ダン」・・キラキラした女子の今しかない美しさを閉じ込めた映画は大好物だじゅるる(←きもい)。ほんとにただ真剣な目で並んでるだけで眩しくて泣ける(←きもい)。「ちはや」で魅力を爆発させたすず嬢が、こちらでも大爆発してます。色々な制作者が彼女を撮りたい、本気にさせたい、と思うの分かるなあ。バラエティの態度がどうとか(見てないので分かりませんが、なんかいろいろ叩かれがちだよね)そんなの女優力に関係ないだろ。この直情全力投球っぷりを見てそれでも叩ける人は何様?ですよ。ダンスはちゃんと見るとそんなにセンスある感じではなかったけど、それでもやっぱ彼女はセンターだわっていう説得力があるんですよね。そして、それに負けず中条さんの涼しい存在感が素晴らしい(こんなにちゃんと演技できる人だったんですね、見くびってたすまん)。ただのTOHO解説少女・・だと思ってた山崎さんがまた素晴らしい(ごめんなさい。ダンスもほんとうまいね)。そして男子2名も出過ぎず壊さずいいサポートっぷり。まっけんゆーは福井弁が似合うハンサムやのう。そして健太郎君は何ともいい味だす役者さん。唯一、天海先生はイマイチよく分かんなかったなー。厳しさの裏に優しさが・・というより、単に言葉足らずコミュ下手の指導者に見えましたがww・・ダンスすごく頑張ってて本当に素晴らしかったけど、全米を長回しするとたぶんシアトルのプロの女子たちにはかなわなそうなので、賛否はあるがあのカット割りには賛成。とにかくド・王道な映画で、頑張る男前女子たちの「素直に明るく美しく」は正義だった!